豆腐とコンソメ

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ラズパイ工作ともろもろのプログラム勉強記録

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彼は価値観に殺されたのだ

日記

インフルエンザ2日目にして、熱が36度台の平熱近くになってきた。本当にインフルエンザなのだろうかと疑問にも思ったが
きっと医学が進歩したに違いない。でも、人に移すのはよくないから会社に行けないのはしょうがない。
ビールでも飲もう。

本題

人にはこうなりたいという理想像がいくつもある。私も常々、「ペイバック」のメルギブソンが演じるポーターや、「タイタニック」のディカプリオが演じるジャックのようになりたいと思っている。(ディカプリオにとってのジャック役は呪縛みたいなものかもしれないけれども)
さっきの理想は、夢みたいなものだけれども、もう少し身近な理想を考えたときに、「こうはなりたくない」という方向からも考えることもできる。

  • 業務を理解する立場なのに、俺はユーザーじゃねえから業務はわかんないよ!と逆ギレし、ユーザーの要求を管理できないポンコツにはなりたくない
  • ITショットをひとつ終わらせるのに二日かかるようなポンコツにはなりたくない

これは、今の仕事の上での私の価値観である。
だから別の次元で考えれば、そもそも仕事なんてどうでもいいので、私自身まったく困らないから大丈夫という見方もできる。

奥さんから、お前は本当にぺらぺらな人間だな!とよく非難されるが、ぺらぺらな方がいざという時に丈夫な気がするのです。

こんな話をすると、大学の仲の良かった友人を思い出す。彼をここではKとする。(「こころ」のKとは関係がない。たまたまだよ。)

Kは周りに厳しい人だった。
私とKは同じ部活に入っていた。私は世の大学生の例に漏れず(それよりかポンコツ)、講義はろくに出ず、アルバイトもしない、ただ部活のみ熱心に行うという生活を送っていた。幸い金銭面については、実家から大学に通っていたため、奨学金を利用することで両親の負担は低かったと思う。(お小遣いはもらってました。)
一方のKは、私と同じくらい熱心に部活に取り組んでおり、さらに講義も出席し、アルバイトもこなし、一人暮らしをするという生活をしていた。

普段の私とKはふざけた話ばかりしていたが、時折Kの口から、周囲の人間に対する批判を聞くことがあり、そこから彼の価値観を伺うことができた。

  • 部活に平気な顔で遅刻してくるのはありえない
  • 部活の、部長のような人間が、ああいった言動をするのは許せない
  • 大学を卒業して、就職活動もしないで遊んでいるのはありえない、ましてやフリーターなんでだめでしょ

こういった発言を受けて、当時の私や他の友人たちも含め、Kは真面目だなぁという印象を持っていたと思う。

大学卒業後、Kは地元の信用金庫に就職した。
私も今の会社に就職したが、私とK以外の仲の良かった4名は皆、留年、もしくはフリーターになっていた。

それから数年間の間は、当時の友人グループで年に2回程度集まって遊ぶようになっていた。

卒業して2年経ったぐらいだと思う。
Kが仕事を辞めた、と言った。
営業に向いていないし、上司との関係もよくない、ということだった。
今は何をしているのかと聞くと、バイトをしているとのことだった。

この話を聞いた時、私達友人グループの中には、まだ大学生をやっている奴もいたし、家庭教師のバイトをしているって奴もいたからKが辞めたこと自体、まったく何も思っていなかった。



それから、1年経ったくらいだったと思う。
Kの彼女から、話があるからそっちの家に行っていいか、という連絡があった。(Kの彼女も同じ部活で、私も知り合いだった)

Kの彼女は、開口一番に、Kが死んじゃった、と言った。

自殺だった。

Kは、バイトも辞め、自宅に一人でいることが多くなっていたそうだ。
LINEのグループでやり取りすることはあったけれど、Kが自殺するとか、追い詰められているようなそんな素振りは見られなかった。

でも私は思う。
大学時代のKの価値観がその当時も変わっていなかったら

  • 仕事を辞め、嫌悪していた立場にいざ自分が経ってしまった時、どんなことを思ったのだろう。
  • 仲の良い友人から結婚式の招待状が届いた時、何を考えたのだろう。

これらのことは勝手な推測だけれども、Kは自身の価値観に殺されたのだ、と私は思う。

こうなりたい、こうあるべきという気持ちは、より高みを目指すためには必要な思考だと思う。けれどダブルスタンダードやら、自分のことは棚にあげといてやた言われても、柔軟に切り替えることができたほうが精神的には安全だと思う。

いつ自分が40代でポンコツになるかはわからないのだから。

その時は切腹するという侍思考もありますね。